こんにちは。今回はJAきたそらちへ同行させて頂きました。目的は胡瓜の圃場を見せて頂く事でしたが、途中で、初めて見せて頂いたものがあります。みなさんお分かりになるでしょうか。画像を見ただけでは、なかなか難しいですよね。
実は「百合根」だったんです。はじめは、どうみても花の露地栽培にしか見えませんでしたが、そうではなかったんです。
きたそらち百合根生産組合の高尾組合長から、栽培、収穫のお話を聴かせていただきました。栽培に関しては、広大な農地での輪作が必要なことや、花の蕾を1個1個取ってしまう事。それは栄養が花にいかないようにする為です。百合根は球根ですから、花に栄養がいってしまうと、球根が肥大しないからです。これは手作業なので、大変な作業のひとつです。また、収穫時には傷をつけないように一個づつていねいに掘り出してオガクズに詰めて出荷されます。通常は霜が降りる10月頃に収穫し、正月用の食材として12月に出荷のピークをむかえますが、こちらの出荷は「早掘り」で、通常よりはもっと早くに収穫されます。
また、百合根は98%が北海道での生産で、70%が関西で消費されています。東北から北の方々は、お正月に「茶碗蒸し」として食べられるぐらいだとお聞きしました。(もったいない!)
百合根はその名の通り「ユリ科」です。「ユリ科」の仲間には「玉葱」「アスパラ」「らっきょ」「にら」「わけぎ」などがあります。収穫してから2~3ヶ月経った頃の方がデンプンが糖分に変わって甘味が増してくるそです。これは「玉葱」「メークイン」などのCA貯蔵品と共通するところがありますね。
これから百合根を食べるときは、組合長の顔を思い出しながら味わって頂こうと思いました。
ゆり根の消費が大部分が関西であったのはこの業界に入ってから知りました。関西での消費が飛び抜けて大きいんですね。こんな事でも地域ごとの食文化の違いっていうのがかなり大きいんですね。
返信削除初めてみました!?ゆり根は球根の部分しか見た事無かったので葉っぱがこんなに長いとは・・・北海道の消費はほとんどありませんが、一度私も勉強しに行きますね。
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